以前お伝えした阿部伸也さんの米作りのこだわり
今回は6点を具体的にお伝えできればと思います
①水を田んぼに引き入れるときの水温
稲は冷たすぎる水を入れるとダメージを受けてしまいます。
そうならないため水温を見極めながら入れる水の量を調整し稲にとってちょうどいい水温にしてあげます。
②有機肥料をあげていること③肥料に頼りすぎない
肥料を多く上げることは一見美味しい米になるかと思われがちですが肥料が多すぎると根が育ちません
その上、茎がぐんぐん伸びるので踏ん張りがきかず強い風が吹くとあっというまに倒れてしまいます。
時折収穫期に稲が一面べたっと倒れている田んぼがありますが、原因の多くは肥料のあげすぎです。
これは収穫直前ですが阿部さんの田んぼはほとんど倒れていません。
倒れている場所は農機具の特性上二重に肥料をまかざるを得なかった場所だそうです。
④6月に一度水を抜いていること
水を排出し土を締めることですが、これを行う事で水分を吸おうと上根が伸び、丈夫な稲になります。
⑤毎日すべての田んぼを自身の目で確認する事
稲は順調に育つこともあれば、遅れることもあります。
放っておいてもある程度のものになるでしょうが本当においしいものは目指せません。
阿部さんは周囲20km、100枚の田んぼを1枚1枚毎日欠かさず確認し、何かあれば必ずケアしています。
⑥庄内町特有の自然の恩恵
庄内町は「清川だし」と呼ばれる強風が吹く地域です。
稲が倒れるなど農産物に被害を与えることもあり「日本三大悪風」と呼ばれることもあります。
ただ、強い風は田んぼの湿気を吹き飛ばしてくれることもあり、湿害を軽減してくれます。
阿部さんは稲が自前で持つ力を最大限育てることで、この強い風を恩恵として受け取っています。
こうして毎年美味しいお米を作ってくださっている阿部さんの想いを受け継ぎ銘醸味噌は今日も作られています