白みそってな~に?

投稿者: | 2019年2月21日

最近テレビで白みそと赤みそを混ぜるといいという内容がありました。

 

せっかくなので白みそとは何ぞや、ということをちょっと書いてみようかと思います。

 

一般的に白みそは白めの味噌を指します。(そのままです!)

 

甘いみそ(関西白みそ、讃岐みそ、府中みそ)や、

 

辛口のみそ(信州みそ、越後みそ、北海道みそ)

 

等あります。

 

ただし専門的には塩分が低く甘い上段を白みそ、下段を淡色みそと分類しています。

 

(ちなみに薩摩みそも甘口で白かったりするのですがこれは淡色みそだったりします。)

 

甘口の白みそ(上段)の特徴

・沢山の麹を使います(一般的なみその2~3倍)

 

・みその色を白く鮮やかにするために、大豆の皮をむいたり、煮ることによって大豆の着色成分を取り除きます。

また、大豆の漂白を目的として次亜硫酸塩を使うこともあります。

 

・麹の酵素による分解が主役なので酵母菌や乳酸菌による発酵はさせず5~20日でつくられます。

また塩分が少ないので出来上がった際は酸敗防止や膨張防止のため加温・加熱して殺菌します。

 

・甘さを出すために水あめや砂糖、みりんを添加することがあります。

 

辛口の淡色みそ(下段)の特徴

・大豆は旨みを閉じ込めつつ、なるべく白くするために高圧、短時間で蒸す蔵が多いです。

(もちろんより白くするために皮をむいたり煮ている蔵もあります)

なお、基本的に大豆の漂白は行いません。

 

・60日~120日かけてつくり、酵母菌や乳酸菌によって発酵を行います。

 

・一般的なみそ同様に塩分が入っているので加熱による殺菌はあまり行われません。

なお、膨張抑制のため酒精(アルコール)を加えることがあります。

 

大枠での作り方の特徴はこういった形になります。

 

白みそといっても地方によって様々ですので、色々な白みそで楽しんでみてはいかがでしょうか。